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ビワハヤヒデ

競馬を始めてかなりの時間が経ちましたが、ビワハヤヒデ以上に好きな牡馬には出逢っていません。
自分とビワハヤヒデとの出逢いは、競馬を始めた頃に遡ります。
当時、会社を辞めて次の仕事を探していた自分は、家族と一緒に気分を晴らしに前から行って見たかった阪神競馬場へ行く事にしたのです。その日は、宝塚記念の前日で、阪神競馬場はかなり込んでおり、駐車場に止める事が出来ずに少し離れたスーパーの駐車場に止めました。(スーパーの関係者の方、ごめんなさい)
車を止めて阪神競馬場まで歩いて行き、生まれて初めて競馬場のゲートを潜りました。想像以上のすごい群衆に圧倒されながら、ターフに辿り着きました。
「すごい!!」
今まで感じたことのない程の気持ちのいい風を感じました。

遅い時間に家を出たので、もうすぐ11レースでした。すばやく予想すると初めて馬券を買ってみました。しかし、見事に外れました。ビギナーズラックを期待していた自分にとっては残念でしたが、競馬という新しい出会いに感激したのを覚えています。

そして次の日の宝塚記念の馬券を買って帰りました。

その宝塚記念で圧倒的な一番人気になっていたのがビワハヤヒデでした。

次の日、まだ昨日の興奮が醒めてない状態でTVの前で宝塚記念を観戦しました。そして強いビワハヤヒデに出会いました。まるで異次元の速さで駆け抜けていく姿に感動しました。そしてビワハヤヒデのファンになりました。
その年は、ビワハヤヒデの弟のナリタブライアンが3冠レースで激走していましたが、自分はビワハヤヒデの方が強いと信じていましたし、おそらく有馬記念に出走していれば、ぶっちぎりで完勝していたと思います。
ビワハヤヒデは、秋の天皇賞で故障を発生し、引退を余儀なくされてしまったため、目の前でビワハヤヒデが走る姿を見る事が出来ませんでしたが、翌年の1月に阪神競馬場で行われた引退式にて初めて自分の目でビワハヤヒデを見る事が出来て感動したのを覚えています。

それから大の競馬ファンになり、毎週のようにウインズや競馬場に通いました。そして数年が過ぎてビワハヤヒデの子供達を応援するようになりました。

それから何年経ったでしょうか。北海道に旅行に行く事になったのです。そしてビワハヤヒデが余生を暮らしている日西牧場を見学出来る日程を組んでビワハヤヒデに会いに行く事にしました。

そしてその後、ものすごいショックを受けることになりました。なんと、ビワハヤヒデが余生を暮らしている日西牧場の前に「近年の見学客のマナーが悪い為、しばらく見学は中止します」との内容の看板があるのです。
我が目を疑いました。はるばる北海道まで来て会えないなんて酷過ぎです。でも牧場は悪くなく、マナーの悪い人(おそらく本当のファンではない人)が悪く、マナーの悪い人に会わなければならないビワハヤヒデにとってもそれがいいのかもしれないと考えていた時に、遠くに気配を感じました。
かなり遠くにビワハヤヒデらしき馬がこっちを見ていました。いや、間違いなくビワハヤヒデでした。遠くからの再会でしたがとてもうれしかったです。
そして今度はもっと近くで会える事を夢見て帰路につきました。

現在は、見学が再開されているようですので、機会があればもう一度行ってみたいですね。

ビワハヤヒデ 日西牧場遠くから撮影した牧場の写真です。小さくビワハヤヒデらしき馬が写っています。

2006年1月現在